*** 日本・ルクセンブルグ文化交流 *** エヒテルナッハ・写本の伝統 会期: 07年 春〜08年秋(約1年半) 会場: ルクセンブルグ大公国 会場: エヒテルナッハ修道院美術館 ★ ご好評につき、会期が延長になりました!来年(2008)の9月まで開催しています ★
↑聖ウィリブロード大聖堂と修道院(1階中央辺りの赤い旗が博物館入り口) |
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昨年10月から行われている、東京・在日ルクセンブルグ大公国大使館、京都・観峰美術館での展示に引き続き、ルクセンブルグ大公国でも作品展示が行われています。 居ても経ってもいられず、ルクセンブルグの会場まで見に行ってきましたので、レポートいたします。 エヒテルナッハまでは、ルクセンブルグ市からバスで1時間弱。 おとぎの国のように美しい町の中心に聖ウィリブロード大聖堂がそびえ、隣接して修道院と大きな広場があります。 その修道院の地下が今回の会場となっている、『MUSEE DE L’ABBAYE(修道院美術館)』 です。 下手をすると見落とすほどの小さな入り口(上の写真の赤い旗のある入り口)ですが、中はとても不思議な雰囲気。 一般的な美術館や博物館のそれとはあきらかに異なる、とても神聖な空気が流れています。 ところどころに残された昔のままの壁や、カーブした低い天井、押さえた照明などが修道士の生活を思わせ、少し薄暗い中、数々の展示物が 大聖堂とこの町の歴史を雄弁に物語っていました。 展示作品の第1陣は、すぐに見つかりましたよ。 中に入ってすぐ左手に、展示用のパネルが用意されていて、大きな額の作品が並べて展示されていました。 私の “RAPA IN VINO(蕪のワインソース煮のレシピ:額作品)” もここに。
こんな風にちゃんと展示してもらえていたなんて!と、うれしくって、うれしくって。 ドイツから小学生が遠足で来ていましたが、先生方が「日本の〜」と案内してくださり、小さな見学者さん達はみな興味深そうに眺めていました。 そして私自身は、「ウィリー(ウィリブロードの生涯を書いたyayoのブックレット作品)はどこ?」と思いながら、歩き進みます。 左右に展示物を配した、アーチ上の天井が美しい回廊にやってきました(写真右下の2枚)。 何も知らずにシャッターを切りましたが、よく見ると、向かって右手のガラスケースの中に見覚えのある作品が! |
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そこにあるのは、私のブックレット作品でした。 ああ、こんな感動があるのかな。 久しぶりに見る自分の作品を前に、涙がぽろぽろ出てきてしまいました。 感激で息苦しくて。 でももっと見ておきたくて。 ←本当に、美しい展示です 文字や装飾の生まれた土地で、美しく展示されている自分の作品を見る気持ちは、想像していたものとは全く違いました。 ノンキなyayoは、もっと「わーい!」的な気楽な感じかと考えていて☆ 美しい回廊(右上)と、大感激中のyayo(右下)→ |
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この場所は、自分の作品展示を見るためだけではなく、どうしても来たかった場所でした。 ここはただの博物館ではなく、この聖堂を、そして町を、ひいてはこの国を作った人々の思いがつまった場所。 遠い遠い国からやってきて信念を伝えた聖ウィリブロードや、日々時修行に励み、美しい文字や装飾を施した素晴らしい写本を世に残した名も無い修道士達の思いを感じて、胸がいっぱいになりました。 とても遠かったけれど、行って良かったと心から思いました。 ルクセンブルグは、本当に本当に美しい国。 中心となる市内はもちろん、訪れたどの町も緑に溢れ、あたたかい人々に出会える素敵な国です。 今回は丸3日(前後の移動日を含まず)の短い滞在でしたが、必ずまた行きたいと思います。 そして、次は1日でも長く滞在したいです。 今回の展示会開催に手を尽くし、チャンスを下さった皆様、本当にありがとうございました。 また、この渡Luxに関しても、事前に博物館に訪問をご連絡いただいたり、多くのアドバイスを頂いたり、助けていただいた皆々様に心から感謝申し上げます。 ありがとうございました。 |
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