さて本文ですが、赤文字のタイトルを含め、もちろんすべて羽根ペンで書いています。
2期目のカデルスの練習などで、羽根ペンにはだいぶ慣れていたので、この作品は、あまり神経質にならずに書き進めることができました。
( 2期目の作品はコチラ→ “song” 詳細ページ )
羽根や竹、葦などの自然の物には、元々数え切れないほどの繊維があり、弾力もあります。
そのため、絵の具の持ちや文字の躍動感は、金属ペンの比較になりません。
特に、糸のように細くて伸びやかな、ながーい線は、羽根ペンでないとキレイに出せません。
つくづく、自然ってすごなぁと思ってしまいます**
始めの頃は、羽根の切り方、扱い方・弾力に かなりてこずりましたが、3期を経て、だいぶ慣れることが出来ました。
この作品では、2期目の作品
“song”とは違って、なるべく現代でも読みやすいようにリガチャーを初めとしたアレンジを控え、シンプルに書いています。
実際はとてもアレンジの多い書体で、慣れていないと読み解くのはまず不可能な書体ですので、書家としては腕を振るいたいところです。
しかし、この美しい飾り文字を中心にした作品を作ってみたいなぁと思いました。
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