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< No.10 >

文字の歴史展 

ストラディヴァリウス・サミット・コンサート2007 東京3会場各ロビーにて

200752123

『ストラディヴァリウス・サミット・コンサート 2007 』は、7回目を数える人気シリーズですが、今回も11台のストラディヴァリウスのバイオリン&ビオラ&チェロが集結しました。

( eプラスの特集ページはこちらから・・・ → どうぞ! )

( 2005年の演奏はこちら→ eプラスMOVIE  )

 

そして!

「長く愛されつづけてきた伝統の美」という共通点から、会場にて作品展示していただけることに。

文字の変遷や歴史が分かりやすいような作品構成で、全7点を展示しました。

 

【展示会場】

5/21(月) bunkamura オーチャードホール ロビー

5/22(火) オペラシティー・コンサートホール ロビー

5/23(水) 東京芸術劇場・大ホール ロビー

オーチャード

オペラシティー

東京芸術劇場

【展示作品】

MONASTERIUM SINE LIBRIS

@ 大文字時代の文字

グリーク・アンシャル/ハーフアンシャル

ISTI CANONES

A 小文字の登場期の文字

インシュラーの草書体

Thank God for TEA!

B 文字の統一

カロリン体

WILLIAM TELL

C 中世芸術発展期の文字

ロマネスク体

HONOUR

D 豪華な写本芸術の花開く時代の文字

ゴシック・テクスチューラ体

ASTROLOGY

E 芸術の成熟期の文字

イタリック・チェンスリー体

Nothing Gold Can Stay

F 印刷時代以降の新しい文字

ゴシサイズド・イタリック体

 

作品自体の説明よりも、書体や歴史に焦点を当て、それぞれの時代の、文字の移り変わりがわかるように説明をつけ、展示しました。

今回は、カリグラフィーに興味が無い、または知らなかった方々に見ていただけるよい機会となり、とてもうれしく思っています。

もっと前もって、プロモーションすべきでしたが、展示自体もギリギリに決定したため、時代ごとに展示するのに不足した作品を作るのに精一杯(カロリンとロマネスク・・・ギリギリでした)

でも、今後のための、すばらしい経験になったと思います。

会場展示の方法や当日までに必要な準備など、初めてのことも多く、大変良い勉強になりました。

少しでも多くの方に、カリグラフィーの存在と意義を知ってもらいたい!

そのための活動を、これからも続けたいと思っています。

 

また、今回は、そのロゴマークやパンフレット用の文字などもデザインさせていただきました!

↑公演のロゴです

おととし、その素晴らしい演奏に心から感動したコンサートで、この様な機会をいただいて、私はなんて

運がいいのでしょうね。

この書体はイタリック・チェンスリー体。

15世紀に生まれてから、ストラディヴァリの生きた178世紀のイタリアで多く使われ、今に至るまで、長く多くの人に愛され続けた文字です。

「永く愛され続ける伝統の美」という音楽と共通点から、この書体を使うことを選びました。

“本物の美しさ”を伝えられたらうれしいです。

 

応援してくださった皆さん、ありがとうございました!

 

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