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< No.6 >

第3回 MGスクール作品展 

東京・大手町 パレスホテル内 ギャラリーパレス

200522428

 

 

 

 

1年おきに開催される「MGスクール作品展」が、今年も大手町ギャラリーパレスで行われました。

この作品展は、MGスクール生徒の優秀作品を展示するもので、歴史と伝統を大切に、真摯に文字の美しさを追求した生徒たちの、美しい作品が並びます。

今回は2年前にくらべて長文&大作が多く、どの出品者も格段に腕を上げていて、会期中は本当に楽しい時間を過ごす事が出来ました。

中世ヨーロッパにて作成された本物の写本の零葉や、絵の具の原石などもも展示され、本物を目に出来る幸せを感じました**

 

【 yayoの出品作品・全5点 】

今回は下記の5点です。

タイトルが赤い作品は、詳細ページがあります(全体図はCALLIGRAPHYGALLERY

詳細ページ未作成の作品は、このページの上に一部画像を載せています**

 

イーゼル展示

 

THE ART OF BEAUTY

 

73cm × 41cm

{書体}メロビジアン体(グリークアンシャル体/ハーフアンシャル体/ルクソイ体/

チルベルト王の事務書体)/ローマンキャピタル・ビルトアップ体

{材料}羊皮紙(ヤギ)・羽根ペン・金箔・プラチナ箔・金粉・酸化鉄インク・ガッシュ 他

{コメント}2005年作。大きな羊皮紙を使った最新作です。失われた時代と言われるメロヴィング王朝時代の数種類の文字と装飾を使用。搬入前夜までかかった最新作です。

{反応}みなさん、細かい所までじっくり見てくださいました。時間をかけた作品なので、うれしかったです。多くのシンボルを盛り込んだので、その説明をすると、喜んでくださいました♪個人的には「ハチミツのハチ」と「シカの毛」がお気に入り(^-^)**

 

壁面展示

自画像

 

{書体}ミニアチュール(テンペラ/ギルディングを含む)

{材料}アルシュ・ガッシュ・金箔・金粉・卵 他

{コメント}2003年作。多くのイルミネーション技法を駆使して、日本人カリグラファーとしての自分を表現しました。ひとつ目の作品と同じ紋章が入っています。

{反応}「似ている」「似ていない」で反応がちょうど半々程度。ミニアチュールと言っても、少し大きめの作品ですが、紋章の意味も含め、Yayoに関するいろいろな事を読み取ってくださいました。Yayoの作品に出る紫色を「ヤヨムラサキ」と名付けてくださった方も!

 

ASTROLOGY

 

{書体}イタリック体/スクエア・キャピタル体/ローマンキャピタル・ビルトアップ体

{材料}ファブリアーノ・羽根ペン・ガッシュ・金箔・金粉

{コメント}2003年作。未熟&不満な部分の多いの作品ですが、私の作品としては珍しい作風なので発表したいと思います。Xハイトを高くし、細い印象のイタリックに。

{反応}「お魚がかわいい」という意見も。最初の魚が気持ち悪くて、削った上で書き潰した経緯があるので、うれしかったです。個人的には未熟さが恥ずかしい作品ですが、多くのお褒めの言葉に感動しました。

 

卓上展示

LOVE LETTER

20.5cm × 15cm

{書体}メロビジアン体(チルベルト王の事務書体)

{材料}羊皮紙(仔牛)・羽根ペン・酸化鉄インク・金箔・ガッシュ・シーリングワックス

{コメント}2004年作。初めての羊皮紙作品。メロビジアン書体の中の事務書体という草書体を使ったものです。手紙の体裁で、印を押してあります。

{反応}日本語に訳すと、赤面しそうな文章に、火を噴きそうな花言葉を合わせた説明を、みなさん飽きずに聞いてくださいました。小さい作品ですが、気に入ってくださった方も多いようで、覗き込んでみてくださっているのがうれしかったです。

 

SONG

41.5cm × 56cm

{書体}本文→15世紀フランスのゴシック・バスタルダ体/カデルス体 

表紙→ローマンキャピタル・ビルトアップ体/ゴシック・テクスチューラ体

{材料}ファブリアーノ・羽根ペン・ガッシュ・金粉

{コメント}2003年作。バスタルダ体の長文作品で、本の体裁をしています。飾り文字を使わず、カデルスという書法の拡大文字を使用してデザイン性を出しています。

{反応}金粉は表紙にしか使っていなかったので、「金粉はどれですか?」という質問を何度も!説明のカードまでじっくり見てくださっているのを感じて、うれしく思いました。羽根の種類や使用方法に関する突っ込んだ質問が多く、関心の深さを感じました。

 

 

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